ロワールと言うと美しい古城が思い浮かびます。フランス北西部に位置し中央高地から大西洋に注ぐ全長約1000Kmのロワール川の中流域から河口にかけて葡萄栽培地が広がっています。
ブルゴーニュ地方より北に位置し寒いように思われますが、大西洋の影響を強く受ける海洋性気候で冬でも比較的暖かく夏も過ごしやすいです。
ロワールで造られるワインは、赤・白・ロゼ・甘口・発泡性と沢山の種類のワインを産出しています。中でも白ワインの産出量はフランス国内第1位。単一の葡萄品種で作られることが多く、ブルゴーニュ地方と似た点がありますが、栽培品種はかなり多いです。
代表的な品種として、赤ワインでは
【グロロ】【ガメ】【カベルネフラン】
【マルベック】【ピノノワール】
などがあり、白ワインですと
【シュナンブラン】【ミュスカデ】【ソーヴィニヨンブラン】
【シャルドネ】【ムロンドブルゴーニュ】
などがあります。
そんなロワールワインをもう少し詳しく見てみましょう。
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ロワールワインの生産地区を分けてみよう
ロワールワインは産出される地区を
【ナント周辺地区】【アンジュ&ソーミュール地区】
【コトー・デュ・レイヨン地区】【トゥーレーヌ地区】
【中央フランス地区】
と分けられます。
【ナント地区】
ナントは世界史にも登場する有名な都市があります。18世紀初頭に大変な寒波に襲われ葡萄畑が全滅して以来、霜害に強い【ミュスカデ】という葡萄が栽培されています。
ミュスカデは【シュールリー】と言う独特の製法により、飲み口の良いライトなタイプでフレッシュかつフルーティな花の香りがするカジュアルなワインが出来上がります。
【アンジュ&ソーミュール地区】
この地区で造られる有名なワインは赤ワインの方が多いですが、有名なのは白ワインやロゼワインではないでしょうか。ロゼワインは【ロゼダンジュ】が有名で半甘口のタイプに仕上がり女性にも大変人気のあるワインです。又
【コトー・デュ・レイヨン地区】
ここでは辛口・甘口ワインを産出され、貴腐ワインも造られます。【コトー・デュ・レイヨン】【ボンヌゾー】【カール・ド・ショーム】は3大甘口ワインと呼ばれています。
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【トゥーレーヌ地区】
美しい古城が立ち並ぶ観光地でもあるこの地区は、野菜や果実の栽培も盛んで【フランスの庭】と称されることもあります。
気候にも恵まれ植えられているブドウ品種はとても豊富です。ワインの種類もとても豊富で、白・赤・ロゼ・発泡性・辛口・甘口と幅広いワインがこの地では造られています。
その中で、私個人が好きなのが【トゥーレーヌ】と【シノン】でです。価格もリーズナブルで若飲みタイプが多く、軽めのタンニンがフルーティな味わいを感じるワインに仕上がっています。
フランス宮廷がこの地に置かれた影響から、中性の時代からボルドーを凌ぐとまで称されたワインの歴史の長い地域です。
【中央フランス地区】
地理的にはシャンパーニュの最南端やブルゴーニュ地方の最北端の位置で、使われる品種もロワールのシュナンブランやカベルネフランではなく、白葡萄ではソーヴィニヨンブラン、黒葡萄はピノノワールが主要品種です。
赤ワイン、白ワイン両方造られていますが、一般的に白ワインが知られています。この地で造られる白ワインで【サンセール】と【プイイ・フュメ】が有名ではないでしょうか。
ロワールワインの特徴、まとめ
ワインの歴史も深く、色々なタイプのワインが多く産出されるロワールワイン。お値段もリーズナブルで飲みやすいワインも沢山ありますので女性の方にもおすすめの地域です。私個人は美しい古城が立ち並ぶこの地を一度は行ってみたいですね!
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