ニューサウスウェールズ州はオーストラリアで最も人口が多く、およそ730万人が生活しています。農業、放牧業、鉱業、サービス業なども盛んな地です。
ワインに関してもオーストラリアで最初にヨーロッパの植民地となった地で、葡萄の木が植えられた最初の州でもあります。
オーストラリアのワイン産業の起源でもあり、1790年代にシドニー周辺で葡萄の栽培が始まり、1820年代になってハンターヴァレーへと広がりました。ただし近年ワイン産業の中核の座を南オーストラリア州に明け渡しています。
その原因として、19世紀末から20世紀初頭にかけてオーストラリアの国内消費及びイギリスの需要が酒清強化ワインに傾いて行った時期に対応ができなかった事が大きいと言われています。
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ニューサウスウェールズ州の主要都市
ニューサウスウェールズ州に属するワインの主要都市として個人的ではありますが
【ハンターヴァレー】【リヴァリーナ】
【オレンジ】【キャンベラ】【カウラ】
をご紹介してみようと思います。
【ハンターヴァレー】
ハンターヴァレーはオーストラリア最古のワイン産地と言われ、その歴史は1820年代に遡ります。ハンターヴァレーの気候は、夏の気温は高く、1月から4月にかけて雨が多くふります。
この厳しい栽培環境ではありますが、オーストラリアでも有数のシラーズの産地でもあります。葡萄の品種で有名なのが「ハンターセミヨン」。
セミヨンはボルドーのソーテルヌの主要品種としても有名で、高い酸味とはちみつと思わせる高貴な香りが魅力的な品種です。
ハンターヴァレー産セミヨンの特徴はシトラス系の香りとミネラル感を伴い、アルコール度数も11℃前後と軽めですので女性の方にもオススメです!
【リヴァリーナ】
こちらも主要品種がシラーズとセミヨン。ハンターヴァレーと同じです。リヴァリーナの特徴としてほとんどのワイナリーがイタリアからの移民によって創立されていることです。
イタリア系の品種も多数あり白ワイン、赤ワイン共に香りは穏やかな印象ではありますが、品種の個性が感じられバランスのとれたワインだと思います。
「デュリフ」と呼ばれる黒葡萄による赤ワインをどのワイナリーでも造っており、シラーと認識されていた品種ですが果実味の香りと、クリーミーな味わいと際立った酸味が特徴です。
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【オレンジ】
火山制土壌で標高が高い地で栽培されているため冷涼で繊細な作りのワインが多いです。
主要品種として赤ワインだとカベルネソーヴィニヨン、シラーズ、メルロー。白ワインだとシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブランなどが栽培されています。
【キャンベラ】
オーストラリアの首都でもあり、魅力的な料理、ワイン、観光スポットが多数あります。
ここの多くのワイナリー(約40のワイナリー)は小規模で、ほとんどが学者や公務員によって設立された研究目的のものだそうです。気候は寒暖の差が激しく土壌はほとんどが褐色系の浅い粘土質のロームで粘土質の下層土を持っています。
主要品種は白ワインがシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨンブラン、セミヨン、赤ワインですとシラーズ、カベルネソーヴィニヨンなどを栽培されています。
オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のワイン まとめ
南オーストラリア州に比べると生産量は少ないですが、白ワインの生産地ハンターヴァレーのハンターセミヨンなど、オーストラリアワインに関して重要な州です。オーストラリアワイン発祥の地でもあるこの地から、今後も目を話すことは出来ませんね!
次回はタスマニアについてご紹介しょうと思います!
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