今回は私も大好きなアルザスワインについて書いてみようと思います。
アルザスはフランスの北東部でドイツと国境を接する位置にあります。
この土地は、ドイツとフランスとの戦いが続き、あるときはフランス領域、あるときはドイツ領域となった歴史があります。その影響でアルザス地方はドイツの文化を多く受けています。
アルザスの気候は、年間降水量が非常に少なく、日射量が多いです。標高が高いことから寒暖の差が激しくその影響で甘味の強い葡萄が仕上がるんですね！
葡萄の成長はフランスの他の地域と比べ遅く、収穫もやや遅い時期に行っています。
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アルザスの主な品種
アルザスワインの主な葡萄品種は、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノグリ、ピノブラン、ピノノワールなどがあります。
ここで造られる多くのワインは1品種の葡萄を使って造られ、ワインの性質もドイツワインに類似している点が多数あります。
以下、アルザス地方の特徴的な品種を上げてみました。
【リースリング】
こちらはドイツワインでも代表的な品種で、フランスの女王シャルドネに対抗できる葡萄品種と言われています。冷涼な気候で造られ涼やかで非常にエレガントワインに仕上がります。
酸味もシャープでふくらみがあり、冷涼な気候がもたらす酸がリースリングの特徴です。アルコール度数は他の品種と比べるとやや低めで、飲み口が優しく初心者の方にも飲みやすいと思います。
【ゲヴュルツトラミネール】
私自身、ゲヴュルツトラミネールの最大の特徴は香りにあると思います。非常に豊かな香りを持ち、葡萄と言うよりもライチのような香りを放ちます。
ゲヴュルとはドイツ語で〈スパイス〉という意味で、非常に強いアロマに由来しているそうです。ニューワールドでもゲヴュルツトラミネールの栽培に力を入れているのですが、温暖な気候が邪魔して特徴を上手く表現することが出来ないそうです。
天候、気温など条件が揃えば素晴らしい貴腐ワインも生み出します。
【ピノグリ】
ピノノワールが突然変異で皮の色がピンク色になったものです。ブルゴーニュ地方が原産で灰色を帯びた紫色の果皮であることから、「グレイのピノ種」を意味しています。
呼び名も国や地域によって変わったりもし、シャンパーニュでは【フロマントー】ブルゴーニュは【ピノ・ブーロ】などとも呼ばれている。
アルザス地方ではこの品種が多く栽培され、最上級の葡萄畑であるグラン・クリュでも栽培されています。アルコールはだいたい１３.５%と他のワインと比べると少し高めで、花の香りが強く口の中に広がります。
アルザスで生産されるワイン9割が白ワインで、赤はピノノワールから造られています。
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瓶内二次発酵で造られるスパークワイン
アルザスには伝統的に作れてきたスパークリングワイン【クレマン・ダルザス】と言うワインがあります。
このワインはシャンパンと同じ作り方である瓶内二次発酵で造られフランスの発泡酒市場においてシャンパーニュについで第２位の売り上げを誇っています。
キリっとしたシャープな酸が喉を通り心地よくしてくれます。シャンパンですとお値段も中々高いですが、アルザスのスパークリングはお値段もお手頃なのでオススメです。
ワインボトルにもドイツの影響
ワインのボトルにも特徴があり、背が高く縦長で細身の形状をしています。
背の高いボトルはドイツのライン型・モーゼル型に良く似ていますが、アルザスの方が細めで高さもあります。
アルザス型と呼ばれ、瓶の色は深緑色をしています。
アルザスワイン まとめ
町並みもとても綺麗なアルザス。この地は良い造り手も沢山いて、自然派の美味しいワインをリーズナブルなお値段で頂けます。
個人的にはシュークルート（ドイツ料理のザワークラウト）を食べながら一杯やりたいものですね♪
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