発泡性のワインといえばやはり【シャンパン】ですよね!
一般に発泡性のワインをスパークリングワインと言いますが、他のスパークリングはシャンパンとは言いません。定められた葡萄や醸造方法などをクリアしたものだけがシャンパンと名乗れます。今日はシャンパンに纏わるお話をしたいと思います。
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シャンパンの歴史
シャンパーニュ地方はパリの北東に位置し、フランスワイン産地としては最北にあります。そしてシャンパンを発明したと言われているのが【ドン・ペリニョン】
1668年、ドン・ペリニョン(当時29歳)は修道士でオーヴェエール修道院の酒倉庫の係りに任命されました。依頼1715年で亡くなるまでワインの品質の向上に努めたらしいです。
ドン・ペリニョンは1665年イギリスで新種のワインを瓶詰めにして発泡性にすることが発見されていた事を知り、これを修道院に導入しました。
今では発泡性のワインで有名なシャンパンですが、実はドン・ペリニョンは当初泡のないワインを造ることに試行錯誤した人だったのです。当時の発泡酒は今のようなきめ細かな泡ではなく、雑味になるような荒い泡だった為です。
赤ワインか白ワインかと考える中、シャンパーニュ地方はとても寒く気候に恵まれたブルゴーニュ地方には赤ワインではかなわないと思ったドン・ペリニョンは白ワイン造りに力を入れたのです。
シャンパーニュは赤ワインの産地でしたが、黒ぶどうを軽く絞ると皮の赤色が液体に入らない事を発見。これにより黒ぶどうから白ワインを造り出します。
丁度この時期ガラス瓶が登場し始め、ワインを樽からガラス瓶に移し替えイギリスに輸出するようになりました。すると白ワインは瓶内で発酵が生じイギリス貴族階級の間でもてはやされるようになったのです。
現代のきめ細かな泡にはまだまだ遠いですが、シャンパンの原型はある意味偶然から生まれたのです。
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シャンパンの葡萄品種
シャンパンには使用される葡萄が決められています。2010年にAOCの定義により改定され、使用される品種はピノ系の7つの葡萄品種となります。
【ピノ・ノワール】【ピノ・ムニエ】【ピノ・グリ】【アルバンヌ】【プティ・メリエ】【ピノ・ブラン】【シャルドネ】で作られなければシャンパンとして販売はできません。
7種類の品種で作られていますが、そのほとんどは【ピノ・ノワール】【シャルドネ】【ピノ・ムニエ】で造られています。
【ピノ・ノワール】
シャンパーニュ地方の栽培面積39%を占めているピノ・ノワール。
白ワインにしてもチェリーやラズベリーなどの赤ワインが持つ特徴を引き出し豊かな力強いワインになります。ロゼ用の赤ワインとして醸造されることもあります。
【ピノ・ムニエ】
栽培面積は33%でおもにヴァレ・ド・ラ・アルヌで栽培されています。ピノ・ムニエはフルーティで柔らかく、ピノ・ノワールとシャルドネのつなぎ役となる重要な品種です。
【シャルドネ】
主要品種のうち唯一の白ぶどう。栽培面積は28%と比較的貴重な品種です。ワインに爽やかさや気品をもたらし、豊かな酸が長期熟成を可能にしています。
シャルドネのみから造られたシャンパンを「ブラン・ド・ブラン」と呼ばれます。
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シャンパンの製造法はどうなっているの?
シャンパンを造るのに製造方法も同様決められています。ある発泡性のワインは炭酸ガスを注入したりしますが、シャンパンはこう行った事ができません。
炭酸を生み出すのに、瓶内二次発酵という手法を行います。熟成期間も15ヶ月以上熟成させたりします。
元となるワインは様々なレシピでブレンド(アッサンブラージュ)され、二次発酵の為に発泡のもととなるシロップを添加し、仕上げにリキュールとシロップを添加(リキュール・ド・ティラージュ)するという点もシャンパン製法の特徴です。
シャルドネ種のみで造られたシャンパンを「ブラン・ド・ブラン」、ピノ・ノワール又はピノ・ムニエ単一品種で造られたシャンパンを「ブラン・ド・ノワール」と言います。
様々な細かな決まりごとをクリアしたワインだけに「シャンパン」と言う称号が与えられるのです。
シャンパーニュワインの特徴、まとめ!
シャンパンは国際的にブランドが保護されています。シャンパーニュ産の指定された葡萄品種を使い、定められた製法で造られるシャンパンは、ある意味フランス人のこだわりを感じます。
繊細できめ細かな泡を感応できるシャンパン。皆さんも一度お試し下さい!
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