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「メルヘン街道」「グリム兄弟」「フランクフルト・ソーセージ」「アップルワイン」など一度は聞いたことが多いこれらがあるヘッセン州、州都フランクフルトは、工業・金融・交通の要所で近代的なドイツ第5の都市。

このフランクフルトのすぐお隣に位置するラインガウ地方、近代的な都市の隣ではドイツを代表する銘醸ワインがたくさん造られています。

 

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温暖化の影響はこんなところにも

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レモン、アーモンド、オリーヴ、アプリコット、イチジク・・・これら温暖な地中海沿岸地域を連想させる農産物ですが、全てここラインガウ地方でも育てられています。

元々、タウヌス山地がラインガウの北部に位置しており、この山地が北からの冷たい雨や風を遮っている場所。夏は暖かく冬は温和な気候、年間平均気温も10℃と比較的穏やかです。そこに昨今の温暖化が重なりこのような農作物が栽培されています。

このような場所でいったいどのようなワインができるのでしょうか、知りたくはありませんか?

ライン川、いい仕事しています

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全長約1200km、ドイツ国内では約700kmにも及びラインガウ地方に沿うように東から西に流れている「ライン川」。

この川に沿ってぶどう畑は南向きに開墾されているため、直射日光だけでなく川からの反射熱がぶどうに当たるため太陽の熱と光を充分に受けることができるのです。

 

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女王陛下の名前がついた畑

ラインガウのワインは18世紀から20世紀初頭まで世界で最も高級なワインの1つとして取引されていました。

当時、世界的な高級ワインの消費国と言えばイギリス、そのイギリスではラインガウをホックワインと呼ばれていました。この名はホッホハイムという村の名前に由来しています。

1845年イギリスのビクトリア女王が大好きなラインガウワインの秘密を見てみたいとのことでホッホハイムの畑を訪れました。この地を訪れ感激した女王は自身の名前を畑名にしたいというホッホハイムの人々の願いを許されました。

そして1850年「ケーニギン(=女王)・ビクトリアベルク」と言う名前を畑名にして、そこで栽培されたぶどうでできたワインのエチケットには大英帝国の紋章がデザインされたのです。

ラインガウと言えばこれは外せません

ラインガウ地方全域の約80%を占める栽培品種は「リースリング」です。その他にはシュペートブルグンダー、ミューラートゥルガウが栽培され白ワイン用品種が85%、赤ワイン用品種が15%となっています。

その多くはリースリングやシュペートブルグンダーは高級ワイン用品種として栽培され、ミューラートゥルガウは自家消費用としての位置付けとして栽培されています。

ドイツ全体の4/5がこのラインガウにあります

ドイツ全域で特に秀でた畑として特別単一畑「オルツタイルラーゲ」という畑が存在します、その数はたったの5か所。その5か所の内4か所がここラインガウに集中しています。

「シュロス・フォルラーツ」「シュロス・ヨハニスベルグ」「シュロス・ライヒャルツハウゼン」「シュタインベルガー」の4つです。残るあと1つはモーゼル地方にある「シャルツホーフベルグ」です。

 

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ドイツ=甘口ワインと思っている方が多いのでは

フランケン地方に限った話ではありませんが、国内外の需要などの影響からでしょうか、甘口ワインの生産は年々減少している現状で、フランケン地方において今では約20%が甘口、約80%が辛口タイプとなっています。

辛口化の流れを受けて試みてみましたが

1999年ラインガウにあるぶどう栽培者連盟という団体が辛口化の流れを受け、それまでの糖度による格付けではなくラインガウ全体の畑の格付けの見直しを図りました。結果ラインガウのぶどう畑全体の1/3が1級畑と認められました。

そうしたところ、これでは格付けそのものが意味をなさないと多くの批判を受けることになりました、それはそうですよね。ちなみにブルゴーニュにおける1級畑は全体の約10%ほどしかありません。

味わいの特徴

「ラインガウ:白ワインの特徴」

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リンゴ、オレンジ、アンズ、マスカット、アーモンドなどの香り、グレープフルーツのようなキリリとした酸、ミネラル感たっぷりのカチッとした果実味、ほのかな甘みと苦み、スッキリした余韻が特徴

ラインガウワインの特徴まとめ

1.ライン川はぶどう栽培におけるキーワードです

2.女王陛下の名前がついた畑があります

3.オレンジワインは要注目です

4.ラインガウと言えば「リースリング」

5.ドイツ全体の4/5の銘醸畑がここにあります

6.今では辛口ワインの方がたくさん造られていま

 

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