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イタリアを代表するビール、イタリアンレストランの多くで見ることができる銘柄「モレッティ」の本社はここ、エスプレッソで有名な「イリー」の創業地・本社はここ。また、生ハム(プロシュート)の産地としても有名な土地。

その地理的、歴史的背景ゆえイタリア語の他にフリウリ語、ドイツ語、スロヴェニア語など様々な言語が交錯しています。

 

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「フリウリ」と「ヴェネツィア・ジューリア」

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北にオーストリア、東にスロヴェニアとの国境、西にはヴェネト州、南にはアドリア海州のほとんどを占めるフリウリ、州都トリエステ周辺のヴェネツィア・ジューリアに分けられます。北部はアルプス山脈の影響で雨が多く、アドリア海の影響で比較的温暖です。

フリウリは農業中心で発展しましたが、その後工業地帯として変貌を遂げ現在まで発展、ヴェネツィア・ジューリアはハプスブルグ帝国のもと栄えてきた歴史があり州都トリエステは重要な港町とされてきました。

白ワインの聖地

ぶどう栽培、生産されるワインの70%が白ワイン。その昔は大衆ワインばかりを造ってきた地域で単一品種でのワインは皆無に近かったのです。

しかし時代は流れ品質向上、世界市場を視野に入れ、ドイツから醸造技術を持ち込んでフリウリ-ヴェネツィア・ジューリア風に磨きをかけ単一品種でのワイン造りに注力をしていったところ、フレッシュで爽やかなワインを造り続けイタリアワイン界をリードしてきました。いつしか「イタリアにおける白ワインの聖地」と呼ばれるようになりました。

 

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この州もやはり

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やっぱりこの州もたくさんの品種が造られています

白ぶどうを使って赤ワインを造るように

白ぶどうを赤ワインを造るように果皮と種子を一緒に醸して仕込む茶褐色のワインがあります。最近は日本でも注目されていますよね。お隣の国スロヴェニアではこの製法が昔からあり白ワインでも茶褐色でした。

その考え方がフリウリ-ヴェネツィア・ジューリアに伝わり「オレンジワイン」の名前で世界中に広まっています。この個性的なスタイルは賛否両論で多くの議論がなされています。

法王や皇帝が大好きな甘口

ローマ法王やロシア皇帝が大好きだったという逸話がある「ピコリット」。

通常のぶどうに比べ結実が悪く量が1/10程度しかできないため「ピッコロ・クアンティタ」と呼ばれ、小粒であることから「ピッチョレッツァ」とも呼ばれた野生ぶどうに近い品種です。数世紀に渡り王侯貴族に愛飲されていました。

フレッシュで穏やかな甘味の「アマビーレ」と芳醇な甘味の「ドルチェ」があります。

「コッリオ」は覚えましょう

白ワインの聖地と呼ばれているフリウリ-ヴェネツィア・ジューリアですが、その中でもクオリティの高い白ワインが造られている地域はここ「コッリオ」です。

スロヴェニア国境に近い東部に広がる丘陵地域。標高はさほど高くはありませんが、石灰質土壌で水捌けがよくミネラル感溢れるキラキラしたワインが造られます。

単一品種で造られたものが多く、その評価はイタリア国内外で非常に高いものがあります。

では赤ワインは

白ワインばかりをお話ししていますが、美味しい赤ワインもしっかりと造られています。ではどこで「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」を覚えましょう。

土着品種である、スキッペティーノやレフォスコ、タッツェレンゲで造られるだけでなく、国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロからも飲み応えたっぷりな赤ワインが造られています。

 

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味わいの特徴

「フリウリ-ヴェネツィア・ジューリア:白(オレンジ)ワインの特徴」

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アンズ、黄桃、洋梨、グレープフルーツ、蜂蜜などの香り、色合いがまさにオレンジ~茶褐色、赤ワインのような骨格に白ワインのようなフレッシュさ、そしてなめらかな質感でじんわりした旨みが特徴

「フリウリ-ヴェネツィア・ジューリア:白ワインの特徴」

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洋梨、青りんご、りんごに白い花やアーモンドのような香り、ほんのりハーブのような香りも、すっきりとしつつも厚みのある果実味です。

フリウリ-ヴェネツィア・ジューリアワインの特徴 まとめ

1.イタリアにおける白ワインの聖地

2.この州もたくさんの品種が造られています

3.オレンジワインは要注目です

4.甘口ワインといえばピコリットはその代表格です

5.「コッリオ」は覚えましょう

6.赤ワインは「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」ですよ

 

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