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「ナポリを見てから死ね」と言われるほど風光明美なカンパーニャ州の州都ナポリ。アマルフィ海岸、カプリ島、青の洞窟、ポンペイ遺跡などなど魅力満載のカンパーニャ。その面積は中規模ですが、人口はロンバルディア州に次ぐ第二位というのはご存知でしたか?

また、モッツァレラチーズ、ピッツァマルゲリータ、リモンチェッロ、パスタ、カプレーゼなど日本でもお馴染みの美味しいものがカンパーニャ発祥。南イタリアの太陽をいっぱい浴びたぶどうがふんだんに栽培されています。

 

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南イタリアのグランヴァン

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フランスにおけるボルドーやブルゴーニュに代表されるグランヴァン。イタリアにおいてはバローロ、バルバレスコ、アマローネ、ブルネッロ、キャンティなどありますが、いずれも北部~中部イタリア。でも忘れていけないグランヴァンが南イタリア・カンパーニャにもあります。

多様性の気候のカンパーニャ、「80種類」もあるものとは?

西にティレニア海→海岸に近いところは温暖な地中海性気候
東にアペニン山脈→内陸部は大陸性気候で夏暑く、冬厳しく雪も降ります
ヴェスヴィウス火山→この周辺は火山性土壌が多く広がっています

こんな多様性の気候であるカンパーニャ、この土地にはなんと80種類もの土着品種(=その土地だけで根付いているぶどう)があると言われています。

涙で生まれたぶどうから

ナポリ湾にある「ヴェズヴィオ」、この地には伝説があります。ナポリは、かつて悪魔が神の国(天国)の土地を盗みだそうとしたが、途中でうっかり落としてしまったといわれる土地。

神の国の土地でしたが、悪魔の手にかかってしまったので町の人々は悪行のかぎりを尽くしてしまって、荒んだ土地になってしまいました・・・。

あるとき、その様子をヴェズィオ火山から眺めていたキリストはあまりの悲しさで涙を流してしまいました。この涙が落ちた場所からぶどうの樹が生え、このぶどうからワインを造ったところ、とても美味しいワインができたと言います。

それ以来この土地で造られたワインを「ラクリマ・クリスティ=キリストの涙」と言う名前と名付けられたのです。

 

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イタリア3大ワイン・・・実は意見が分かれるところです

イタリア3大ワインと言えばいろいろ意見が分かれます、「3B」・・・”バローロ””ブルネッロ”そして”バルバレスコ”。確かにバルバレスコも偉大なワインに間違いはないですがバローロと同じ品種”ネッビオーロ”を用いているため「違う」という意見も。

イタリア固有の赤ワイン品種でポテンシャルの高いものは、2つはまず誰に聞いてもぶれることはないネッビオーロとサンジョヴェーゼ。では残る一つは、となると意見が分かれるところですがやっぱり”アリアニコ”。

ではアリアニコを用いたワインと言えば「タウラージ」。タウラージは、カンパニア州都ナポリから東におよそ50kmに位置するアヴェリーノ地方に位置。

タウラージ産の赤ワインは、同地域で収穫された赤ぶどう種のアリアニコ種を85%以上使用してつくることが義務付けられています。

ですが、生産者の多くはアリアニコ種のみでワインをつくっています。タンニンも豊富に効くパワフルな味わいで、「南イタリアで最も力強いワイン」「南のバローロ」と称されます。

南イタリアはもちろん、全イタリアでも最高級の評価を受けているワインの1つとして、その名を広く知られています。

アマルフィは海岸だけではありません

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ナポリから南東へ40kmほど下った「アマルフィ」。天国と呼ばれる海岸線の景色とは対照的に面積の半分以上が崖であり、農業を営むどころか住むことも過酷な環境の中でも段々畑を切り開き、ぶどうは栽培されワインが造られています。

海抜が200m~500mもの高低差がある地域です、もちろん農業機械などは入ることができず滑落の危険がある場所で作業は行われます。

このような過酷な場所ですが、南イタリアの豊富な陽射しが日中降り注ぐだけでなく、海からの陽射しの照り返しがぶどうの完熟を促し、夜は海から吹き上げる冷たい風がぶどうを冷ますことで豊かなアロマができます。

このようにして造られるぶどう、ワインは決して数量は多くありませんが、そのクオリティの高さから世界的な評価を得ています。

蜜蜂に愛されたワイン

ナポリから東に40kmあたりに位置する「アヴェッリーノ」。この地はヴェスヴィウス火山による火山灰、火山礫などが広がる土地。大陸性気候で夏暑く、冬厳しい環境ですがぶどう栽培には適した土地です。

この一帯は「ファランギーナ」「グレコ」「アリアニコ」などの土着品種が多くを占めていますが、その中でも南イタリアを代表する白ワインがあります。

その名は「フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」、白ワインにも関わらず長期熟成にも向いているポテンシャルの高いワインです。

その主要品種「フィアーノ」これはぶどうそのものが甘く蜂がよってくることからラテン語でアピアーヌム(=蜜蜂に愛されたと言う意味)と呼ばれていました。また現在でもラベルに表記することもできます。

 

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味わいの特徴

「カンパーニャ:赤ワインの特徴」

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カシス、キャラメル、プルーン、ブラックチェリー、コーヒーやインク、なめし革、木樽など複雑な香り、まろやかでしなやかな口当たり、酸もしっかりありますが果実味が濃厚なのでかえってよいバランスになっています。

ほのかにスパイシーな感じもある飲みごたえ十分な印象です。

「ヴェネト:白ワインの特徴」

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レモン、グレープフルーツ、パイナップル、オレンジ、リンゴのフレッシュでフルーティな香り、密っぽい香りも、色合いも濃くたっぷりなミネラル感、ふくよかでボリュームの中に酸もしっかりとありますので、しっかりとしたお食事ともピッタリ。

カンパーニャワインの特徴 まとめ

1.南イタリアのグランヴァンはここにあります

2.80種類もあると言われる土着品種

3.キリスト涙で生まれたぶどうから美味しいワインができました

4.イタリア3大ワインの一つは「タウラージ」

5. アマルフィは海岸だけではありません

6.蜜蜂に愛されたワインがあります

 

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