あのナポレオンがセントヘレナに追放された時にも持参し、1821年になくなるまで毎年1000リットル以上のワインが送られていたというワインの名が【コンスタンシア】

ナポレオンによって有名になったワインでもあります。

そもそも南アフリカのワインは350年前にオランダ東インド会社の初代総督が葡萄の苗木を植え1659年に初めてのワインを造ったことから始まりました。

その後、フランスが技術をもたらし、18世紀末のイギリス進出に前後してヨーロッパへの輸出が盛んになったのです。

1973年にワイン法が制定され、アパルトヘイトからの解放後は、停滞していたワイン産業の近代化に取り組んで行きました。

コンスタンシアには、歴史ある優良なワイナリーがいくつかありますので、いくつかご紹介したいと思います。

 

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クレイン・コンスタンシア

クレイン・コンスタンシアの歴史は非常に古く、1685年に遡ります。

コンスタンチアバーグの丘の上にあり、世界でもっとも美しいワイナリーの一つとして知られています。テロワールに関しても、ワイン造りに適した涼しい気候の恩恵を受け、クレイン・コンスタンシアは南アフリカの最高のワインを造り出してきました。

クレイン・コンスタンシアの名を世界に広めたワインが、甘口ワインの【ヴァン・ド・コンスタンス】

18世紀、ヨーロッパにおいて高い賞賛を得て、当時の高名な詩人や小説家にも愛され、文学作品のなかにも度々登場してきます。

(ヨーロッパへと進出した背景には、ナポレオン戦争が原因でフランスワインの輸入が不可能になったイギリスその他の国々があった事が一つの要因です。)

1866年、南アフリカでフィロキセラの被害があり甘口ワインは生産されていませんでしたが、多大な努力により現在は復活して世界のトップ甘口ワインとして安定した地位を保っています。

 

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グルート・コンスタンシア

こちらは南アフリカ最古のワイン産業発祥の地で、2代目総督が10万本の葡萄の苗木を植えたことから始まったという、こちらも歴史あるワイナリーです。

南アフリカワインは、伝統を保ちながらも開拓者精神を失わず、旧世界と新世界の醸造技術を上手く融合することにより、国際市場における評価も高まりつつあります。

グルート・コンスタンシアもその一つで、赤ワイン・白ワイン共に数々の賞を受賞しています。

2012年のソーヴィニヨンフランは、青りんごのような爽やかさを持ちつつ、草本とミネラルを感じ、アペリティフに最適なワインです。

このワインは、モンド・セレクション国際ワインショーで金賞を獲得しています。

こちらのワイナリーは、レストランも経営しており、料理は勿論、ロケーションも素晴らしいとのことです。

最後に

南アフリカでワイン?と最初は思われるかも知れませんが、実は歴史もあり世界的にも評価を受けている良質なワインを沢山産出しています。

まだまだ、未知なところが隠されていますので、次回またご紹介出来たらと思います。

 

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